概要
車内で究極のサウンド体験を実現
Symphoriaは、自動車環境において卓越したステレオおよび3Dサラウンド・サウンドを実現する汎用ソリューションです。
インテリジェントな後処理技術により、車載オーディオ・システムから音像をバーチャルに構築し、音像の幅、奥行き、さらには高さを広げることで、これまでにない次元感覚と雄大さを生み出します。
Symphoriaを搭載した車載エンターテインメント・システムは、より自然でリアルなサウンドの実現に加え、車内のすべての乗員に知覚される音質を大幅に向上させます。その結果、広大で明確なフロント音像定位に加え、どのシートでも完全にバランスのとれたサラウンド音場が体験できます。
Symphoriaの主な特長:
- あらゆる音源(ラジオ、mp3、CDなど)から安定した高音質オーディオを再現
- あらゆるチャネル構成の入力内容(ステレオ、5.1サラウンド、3Dオーディオ)をサポート
- メーカーのニーズやブランド要件に合わせた音響概念設計における柔軟性を提供
- スピーカーのタイプ、位置、または数に関係なく、あらゆる自動車音響システム構成で卓越したリスニング体験を実現
- 車両の軽量化ひいては音響システムのコスト削減:インテリジェントな音声信号処理の応用により、音響システム・ハードウェアの合理化が可能
Symphoriaの原理:
まず、意味解析処理を用いて、音声信号に含まれる個々の音響成分を分離します。その後、Symphoriaの調節可能なアルゴリズムにより、分離した音声オブジェクトを車室内にインテリジェントに分配します。
コラボレーション
- 2014年にリリースされたAudi TT Coupéは、フラウンホーファーのテクノロジー「Symphoria」を搭載した初めての量産車です。
- Audi社は2014年12月、新型Q7で、Fraunhofer Symphoriaを活用した3Dオーディオ体験を提供することを発表しました。Symphoriaを搭載したQ7コンセプト・カーは、すでにCES 2013で発表されています。
- Audi社およびBang & Olufsen社とのコラボレーションにより、Fraunhofer Symphoriaのサラウンド・サウンド(2D)を採用した新型Audi R8 Coupé(2015年)が進化しました。
- 中型車でこれまでにない次元感覚を再現:Symphoriaは、新型Audi A4およびA4 Avant(2015年)に真の3Dサウンドをもたらします。