Cheerful happy bearded man looking at his smartphone, listening to the music with earpods outdoors.

IVAS

IVASとは

没入型音声オーディオサービス (IVAS)は、EVSを拡張した新規通信コーデックであり、現在、第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)によって標準化が進められているところです。IVASを使えば、電話会議やテレビ会議などで、臨場感のある空間音響体験が可能となります。会話ステレオとして、没入型コーデックとして、IVASは色々な会話環境でさまざまなマイク配置で捉えた信号を処理します。EVSと同じく、IVASは移動体通信コーデックですので、13.2または24.4 kbit/sの低いビットレートで、超低遅延に対応しています。

臨場感溢れる通信体験を創り出す

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没入感のあるVR体験がますます一般的になるにつれ、通信分野では同様に臨場感のある体験を求める需要に直面しています。これは、個人市場のみならず、ビジネス環境にもあてはまります。従来の音声サービスは、モノラル音声送信と再生に限定されています。この場合、複数の話者の声を聞き分けるのが難しく、映像と組み合わせると、話し手の位置認識に矛盾が生じ、聞き手を疲れさせる結果となることがしばしばあります。IVASのような没入型オーディオ・テクノロジーは、ビデオ通信や他のバーチャル会議で、複数の参加者同士の会話を簡単に追えるようにし、重要な音声と雑音の違いを聞き分けられるようにします。

バーチャル・リアリティ(VR)がもたらす3GPPサービスへの影響に関する3GPP調査によると、通信アプリケーションには、より一層の臨場感が求められていることが分かります。このことが、結果として没入型通信向けコーデックを開発するという作業項目になりました。これに応えるべく、フラウンホーファーIISは、現在IVASの開発に参加しています。

IVASがもたらす多次元コミュニケーション

IVASは、臨場感溢れる会議を可能にし、通信分野における最新の展開を牽引することになります。ほとんどの場面でIVASを実用可能な選択肢にするため、ステレオ符号化とレンダリング、つまりスペーシャル会議とVRのための最低限の条件に対応します。

とはいえそれだけに留まりません。IVASは、オーディオオブジェクト、アンビソニックス、多チャンネルオーディオなど、まさに没入型フォーマットの符号化とレンダリングに対応しています。IVASは、電話やタブレットなどの5Gモバイル端末に加え、さまざまな静的マイク一式や各種製品など、普段通信に使われるマイクと連動するように作られています。統合型の柔軟性のあるレンダリング機能と組み合わせて、さまざまなスピーカー配置でこのコンテンツを再生できます。つまり、コンピューター、車、リビングルームで、あるいはモバイル利用に対応したヘッドフォン経由のバイノーラル(両耳)レンダリングによって、再生できます。

© Photo Sennheiser/Max Threlfall