Spatial Audio Conferencing

概要

Spatial Audio Conferencing - テレビ会議における「同室感」を実現

Fraunhofer Spatial Audio Conferencingは、「そこにいる」かのような感覚を生み出す、まさに驚異的な音質の没入型オーディオをIP会議アプリケーションにもたらします。このテクノロジーは、テレビ会議の参加者の音声を3Dサウンドステージに定位させて、ステレオ・ヘッドセットでも同じ体験を可能にするものです。音声がそれぞれ異なる方向から全オーディオ帯域幅で再現されるため、あたかも同じ部屋にいる人と会話するかのように快適で効果的に会議を行うことが可能になります。

 

テレビ会議の生産性を向上

各参加者の音声がそれぞれ異なる方向から聞こえてくれば、発言者を直感的に認識しやすくなり、相手をその都度確認する必要がないため、発言内容に集中することができます。しかも、テレビ会議による独特な疲労感軽減につながります。

 

フルHD音声による自然なサウンド

会議参加者の音声だけでなく、その他の環境音(保留音やアナウンス等)もすべて、同じ部屋の中で会話をしているときのように自然で明瞭に聞こえます。

 

クラウドによるスケーラブルな運用

この技術は、Dockerコンテナーを使用したクラウド・ベースの展開に最適化されています。そのため、移植性、スケーラビリティー、およびコスト効率に優れた運用が可能です。

コンポーネント

 

AAC-ELD

AAC-ELDは、20 kHzの全オーディオ帯域幅をサポートすることにより、IP通信アプリケーション/デバイスにフルHD音声品質をもたらし、符号化遅延を極めて低く抑えながら音声/オーディオ品質を最大限に高めます。AAC-ELDは数百万人のFaceTimeユーザーに日常使用されており、Android、iOS、macOSで簡単に利用することができます。

 

バイノーラル・ミキシング・ライブラリー

Spatial Audio Conferencingの複雑な計算は、ほとんどがサーバー・インフラストラクチャーにより、ワークロードに最適化されたミキシング・ライブラリーを使用して処理されます。このライブラリーは、1台のクラウド・サーバーで最大50名の参加者に対応するAAC-ELDデコーディング、ヘッドホン用バイノーラル・ミキシング、およびAAC-ELDエンコーディングを実装しています。また、G.711などのサードパーティー製モノラル・コーデックのためにPCMインターフェースが用意されており、レガシー・システムとの相互運用性を確保することができます。

協力体制

Fraunhofer Spatial Conferencingを市場に送り出すために、Lindenbaum社との協力体制を構築しました。Lindenbaum社は、オーディオおよびウェブ会議プラットフォーム/サービスにおけるリーダーであり、ヨーロッパその他の通信会社、会議サービス・プロバイダー、企業などを顧客としています。

提供状況

フラウンホーファーは、サービス・プロバイダーおよびシステム・インテグレーター向けのサンプル・コンポーネントを提供しています。プラットフォームSDKにはライブラリーのほか、容易に統合できるように広範なソース・コード例が含まれています。

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