研究開発

フラウンホーファーIISは、オーディオ/画像符号化およびメディア技術の分野で世界をリードする研究所です。mp3やAACのほか、デジタル・シネマ向けのDCPフォーマットなど、現代のメディア・システムに広く採用されている最先端技術には、フラウンホーファーIISで開発または共同開発されたものが数多くあります。

オーディオ技術の分野で進行中のプロジェクトとしては、第5世代のMPEGオーディオ符号化アルゴリズムの開発や、通信アプリケーションおよび自動車で最高の音質を実現する新技術の開発が挙げられます。フラウンホーファーIISは、DAB+、DRM+、Journalineをはじめとする多くの放送技術の標準化や、Fraunhofer ContentServer製品ラインなどの世界的に有名な放送機器の開発にも重要な役割を果たしています。この研究分野における現在のプロジェクトには、ホーム・コネクティビティーやIPTVに関する画期的な新技術の開発があります。

さらに、フラウンホーファーIISはデジタル・シネマ分野での各種標準化プロセスにも関与してきました。中でも注目すべきは、DCI対応シネマ再生機器の互換性を保証するための国際DCIテスト・プランの開発です。この分野での最近のプロジェクトとしては、例えばライトフィールド技術の改善や画像符号化システムJPEG XSの開発が挙げられます。

上記の事例は、フラウンホーファーIISがこの20年間に実現したイノベーションのほんの一部にすぎません。